心はあなたを探してた
翌日のランチは、相談したい事があると切り出し、内田さんと近くのカフェに行くことにした。

「そう言えば、一緒にランチは初めてね。」

日替わりプレートを頼んで、待つ間に内田さんが言う。

「いままで仕事で手一杯でしたから。」

「でも里帆ちゃんは、すごいわよ。もう量の多い工場便を捌けているんだもの。
私は、秘書課からの移動だったから、それなりに書類も自分が出す方で見慣れていたけど、新卒でいきなり配属でしょ。
しかも教育担当が氷結王子の久川君だし。
残業ばかりで、ダメ出し容赦ないから仕事辞めちゃうんじゃないかって心配はしていたのよ。」

「そんなにき、久川主任は怖くないですよ。ちゃんと理解できるように教えてくれますし。」

「それなら良かった。あの人、誰に対しても厳しくて、営業の女の子が何人か泣いているのよね。
昔、付き合っていた総務の子は優しくないから別れたらしいし。
鑑賞用としては、申し分ないんだけど。
あれじゃ、彼女になる人がかわいそうだわよね。」

内田さんの目の前に現在付き合い始めの彼女がいます。

そして結構、優しいですよ。

さすがに言うことは出来ないので、苦笑いを返す。

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