離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
「ブランピュールだ」
「知ってる?」
「もちろんです。あこがれのブランドですから」


少し値段が張るので、欲しいと思っても気軽には買えない。

ボーナスが出たときに頑張った自分へのご褒美として購入するようなブランドだ。


「ここでいい?」
「ここって、私の着替えですか?」
「そう。ここしか知らないんだ。行こう」


私の手を軽く押さえて進みだした彼に慌てる。


「待ってください。ここで全部揃えたら、今月のお給料飛んでいきます」

「俺が払うから心配しないで。その代わり俺の趣味でいい?」

「趣味?」


もしかして、変なコスプレでもさせられる?と顔が引きつったけれど、ブランピュールにそんな洋服は置いていない。


「そう。今日は……」


彼は足を止め、私をまじまじと見つめる。

なんなの?


「かわいい系にしようか。月島さん、いつもわりと地味だから、もう少しキラキラした感じの」
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