離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
なんて、彼氏がいない期間が長すぎて枯れているのかしら、私。


『三十分くらい時間つぶせない? 迎えに行くから』

「わかりました。駅前のカフェにいます」


やっぱり忙しいんだ。
でも、結婚する前に少し交流を深めておいたほうがいいかも。

そう思った私は、お気に入りのカフェに向かった。


窓際の席でカフェラテを飲みながら授業の準備をしていたものの、真奈香ちゃんのことが気になって進まない。


「もう会えないのかな……」
「なに悩んでるの?」
「えっ!」


突然話しかけられて驚いた私は、大声を出してしまい口を手で押さえる。

しかしときすでに遅し。周囲の人の視線を集めてしまった。


「すみません」


すると、直秀さんが私の代わりに謝罪してくれる。


「ごめんなさい」
「俺が急に声をかけたのが悪かったよ」


彼は気にしているふうでもなく、クスッと笑いながら対面の席に座った。


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