離縁するつもりが、極上御曹司はお見合い妻を逃がさない
「アメリカではすぐに飛んでいけないな。でも、大切な娘さんをいただくんだから、一度電話で挨拶させて」
「はい」


この結婚は期限付きなのだから、そこまでしなくてもいいのに。

でも、そうしてもらったほうが両親は安心するはずだ。

それをわかっていての提案かもしれないと思い、お願いすることにした。


「あとは……結婚後は俺のマンションでいい? 気に入らないなら別のところを探そうかと――」

「もちろんいいです!」


あんなに素敵なマンションを嫌だと言う人がいる?


「よかった。それじゃあ、引っ越しの準備をそろそろ始めて」
「はい」


本当に直秀さんと一緒に住むんだ。

初デートだというのに、もう同居の話とは。
これぞ電撃結婚。

まさか、それを自分がするとは思わなかった。


「家電はあるし、ベッドも準備するから、身の回りのものだけ持っておいで」
「わかりました」


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