エリート御曹司は独占欲の募るまま、お見合い令嬢を愛で落とす
濡れた前髪を掻き上げて、うしろに流す仕草はとてもセクシーで胸がドキッと高鳴る。
「いい眺めだ」
バスルームの窓の外に広がる夜景を見てつぶやいたのかと思ったものの、そうではないとすぐに気づく。
「あまり見ないでください」
自信がない体を直視されるのは恥ずかしい。
「それは無理な相談だな」
「もう」
満足げな笑みを浮かべる彼の視線から逃れるように、ガラス張りのブースに移動して手早くシャワーを浴びる。そして、バスタブの縁に肘をついて私を待つ龍臣さんのもとに急いだ。
ジェットバスの泡立つお湯に体を沈めると、背後から彼の腕が腹部に絡みつく。
「やっぱり湯に浸かるのはいいな。疲れが吹き飛ぶ」
体を密着させる彼に甘えるようにもたれかかると、リラックスした声が耳に届く。
大阪では忙しくて、シャワーだけだったのかもしれない。
「お疲れさまでした。ゆっくり温まってくださいね」
「ああ」
今はしっかりと体を休めてほしいという思いを胸に振り返り、龍臣さんの顔を見上げる。
「彰仁と過ごして楽しかったか?」
「はい」
レストランの料理はおいしかったし、バーの雰囲気もよかった。今度は龍臣さんとふたりで行きたいと考えていると、彼が私の耳もとに唇を寄せた。