秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
なんとか希望する全員の施術を終え、王宮前を通る乗合馬車に飛び乗った。これならギリギリ夜会の開始時間に間に合いそうだと安堵したのも束の間、発車直後に御者が操縦を誤って車輪を側溝に嵌めてしまったのだ。年若い御者は青くなっていたが、怪我人が出なかったのは不幸中の幸いだった。
もっとも、これによって私は大幅な時間ロスを食った挙句、次の馬車まで間があったため、泣く泣く王宮まで走ることを選んだ。
そうして現在、私は五キロ以上の道のりを息急き切って走っていた。
「ギュァ」
……ん? ドラゴンの鳴き声が聞こえ、空を見上げると──。
「アポロン!」
アズフィール様のドラゴン・アポロンが私の頭上を旋回していた。
「もしかして、私を捜しにきてくれたの?」
「ギュァ」
アポロンは同意するように嘶いた。
どうやら、なかなか戻ってこない私を心配したアズフィール様が、アポロンを迎えに寄越してくれたらしい。
もっとも、これによって私は大幅な時間ロスを食った挙句、次の馬車まで間があったため、泣く泣く王宮まで走ることを選んだ。
そうして現在、私は五キロ以上の道のりを息急き切って走っていた。
「ギュァ」
……ん? ドラゴンの鳴き声が聞こえ、空を見上げると──。
「アポロン!」
アズフィール様のドラゴン・アポロンが私の頭上を旋回していた。
「もしかして、私を捜しにきてくれたの?」
「ギュァ」
アポロンは同意するように嘶いた。
どうやら、なかなか戻ってこない私を心配したアズフィール様が、アポロンを迎えに寄越してくれたらしい。