秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「私が好きで施術させてもらったんですから、お礼なんていりません。庭師のお仕事、がんばってくださいね」
「ん、庭いじりは単に……いや、なんでもない」
着衣を整えた男性はなにか言いかけたけれど、フッと口もとを綻ばせて首を横に振った。そのまま男性は慌ただしく礼を言い残し、客間を出ていく。
「世話になった、ではな」
「お大事に」
男性の足取りはしゃんとして、とてもさっきまで腰痛で蹲っていた人とは思えなかった。
……ふふっ、すっかりよくなったようね。
男性を見送ると、私も鍼の片付けを済ませて客間を後にした。
夕方。
私は王都の街を全力疾走していた。
……すっかり遅くなっちゃったわ!
私は庭師の男性の施術を終えた後、午前中に実家に顔を出し、午後は予定通り産院に向かった。すると、事前にケアの要望を受けていた妊産婦さん以外にも、複数人が私の施術を希望して列を成した。
「ん、庭いじりは単に……いや、なんでもない」
着衣を整えた男性はなにか言いかけたけれど、フッと口もとを綻ばせて首を横に振った。そのまま男性は慌ただしく礼を言い残し、客間を出ていく。
「世話になった、ではな」
「お大事に」
男性の足取りはしゃんとして、とてもさっきまで腰痛で蹲っていた人とは思えなかった。
……ふふっ、すっかりよくなったようね。
男性を見送ると、私も鍼の片付けを済ませて客間を後にした。
夕方。
私は王都の街を全力疾走していた。
……すっかり遅くなっちゃったわ!
私は庭師の男性の施術を終えた後、午前中に実家に顔を出し、午後は予定通り産院に向かった。すると、事前にケアの要望を受けていた妊産婦さん以外にも、複数人が私の施術を希望して列を成した。