秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
「へー……って、あら? へんね。私もそれとよく似た状況に居合わせたことがあるわ。ブロームとふたり、お祖父ちゃんに内緒でジジに乗って樹林公園に行ったのよね。そうしたら、ひとつふたつ年上のそれはそれは可愛らしい少女が洞に閉じ込められていて。それで、ジジに助けを求めて岩を割ってもらったのよ」
話しながら、当時出会った少女を脳裏に思い浮かべる。
たしか少女の恰好は、私と似たり寄ったりだった。首もとにリボンがついたフリルのブラウスに、足元は長ズボンと長靴。そして少女自身は、肩に流したサラサラのブラウンヘアと澄んだグリーンの瞳が印象的な美少女で、私はひと目見て、なんて可愛い子なんだと驚いた……ん、待てよ?
今思うとあの時の女の子って、髪の色といい瞳の色といい、アズフィール様にそっくりじゃなかった?
いや、だけどあの子は少女だったはずで……ううん、本当のところはわからない。
話しながら、当時出会った少女を脳裏に思い浮かべる。
たしか少女の恰好は、私と似たり寄ったりだった。首もとにリボンがついたフリルのブラウスに、足元は長ズボンと長靴。そして少女自身は、肩に流したサラサラのブラウンヘアと澄んだグリーンの瞳が印象的な美少女で、私はひと目見て、なんて可愛い子なんだと驚いた……ん、待てよ?
今思うとあの時の女の子って、髪の色といい瞳の色といい、アズフィール様にそっくりじゃなかった?
いや、だけどあの子は少女だったはずで……ううん、本当のところはわからない。