秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
ドクドール先生の言葉に、それもそうかと思い直した私は、ベッドの近くに椅子を引き寄せて座った。アズフィール様の目覚めを心待ちにしながら、寝顔を見つめた。
ところが、それから丸一日が過ぎ、再びの夜明けを迎えても、アズフィール様は目覚めなかった。
ベランダの転落から三日目の晩。私は、鍼灸道具の入った鞄を手に、ひとりでアズフィール様の寝室の扉を開けた。
真っ直ぐに奥のベッドに向かい、アズフィール様の寝顔を見下ろす。
彫刻のように整った美しい容姿……だけど私は、今は閉ざされたブラウンの睫毛の後ろに、ひと際美しいグリーンの瞳があることを知っている。そうして形のいい唇が紡ぐ、耳に心地いいバリトンボイスが恋しかった。
「……ねぇアズフィール様、目を開けて? そして煌くグリーンの瞳に私を映し、『メイサ』と名前を呼んでちょうだい」
シャープな頬を指先で撫でながら呼びかけると、アズフィール様の瞼がわずかに震えた。
「アズフィール様?」
ところが、それから丸一日が過ぎ、再びの夜明けを迎えても、アズフィール様は目覚めなかった。
ベランダの転落から三日目の晩。私は、鍼灸道具の入った鞄を手に、ひとりでアズフィール様の寝室の扉を開けた。
真っ直ぐに奥のベッドに向かい、アズフィール様の寝顔を見下ろす。
彫刻のように整った美しい容姿……だけど私は、今は閉ざされたブラウンの睫毛の後ろに、ひと際美しいグリーンの瞳があることを知っている。そうして形のいい唇が紡ぐ、耳に心地いいバリトンボイスが恋しかった。
「……ねぇアズフィール様、目を開けて? そして煌くグリーンの瞳に私を映し、『メイサ』と名前を呼んでちょうだい」
シャープな頬を指先で撫でながら呼びかけると、アズフィール様の瞼がわずかに震えた。
「アズフィール様?」