秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
私は放心状態のまま男性を見つめていた。短く整えられたブラウンの髪。今は薄く閉じられたまぶたの上に、同色の長い睫毛が影を落とす。秀でた額に鼻筋がスッと通り、頬はシャープなラインを描く。精緻な美貌だが軟弱な印象はまったくなく、むしろ匂い立つような男の色香を感じる。それに先ほど一瞬だけ見えた瞳は、吸いこまれそうに深い、とても綺麗なグリーンだった。
改めて目にする男性は、まるで天から降り立った男神が人型を取ったのかと思うくらい美しかった。
私はこんなに美しい人を始めて見た……いや、女神が人型を取ったのかと思えるくらい美しい少女になら、幼い頃に会ったことがあったっけ。そういえば、あの子も男性とよく似たグリーンの瞳をしていた……。
「……って、いけない!」
今は男性の美貌に見惚れている場合じゃない! 命に関わるものではないが、男性は肩にも傷を負っている。それに外ではご主人たちが処置の終わりと待っているのだ。早く肩の応急処置を終えないと、さすがに不審がられてしまう!
改めて目にする男性は、まるで天から降り立った男神が人型を取ったのかと思うくらい美しかった。
私はこんなに美しい人を始めて見た……いや、女神が人型を取ったのかと思えるくらい美しい少女になら、幼い頃に会ったことがあったっけ。そういえば、あの子も男性とよく似たグリーンの瞳をしていた……。
「……って、いけない!」
今は男性の美貌に見惚れている場合じゃない! 命に関わるものではないが、男性は肩にも傷を負っている。それに外ではご主人たちが処置の終わりと待っているのだ。早く肩の応急処置を終えないと、さすがに不審がられてしまう!