秘密の癒しチートがバレたら、女嫌い王太子の専属女官(※その実態はお妃候補)に任命されました!
理知的な暗褐色の瞳に艶やかな栗色の髪。どことなく異国情緒が漂う凛とした彼女の横顔が、俺の脳裏に鮮やかに刻み込まれた。胸に浮かんだ微かな既視感に内心で首を捻るが、おそらく意識を失う直前に見た彼女に対して覚えた感覚だろうとひとり納得した。
……大丈夫だ。
今無理に追いかけずとも、見つけ出してみせる。彼女は俺だけの女神だ。
俺は必ず、再び女神と見えてみせる──。
その後は、幾らもせずに夫人が老医者を伴って部屋に駆け込んできた。
……おいおい、ドクドールじゃないか。
老医師の顔を見た瞬間、内心で頭を抱えた。ドクドールは現役の王宮医師で、たしか先週から休暇を取っていたはずだ。まさか、この男がメイジーの町に滞在していようとは。
ともあれ、ドクドールならばその腕は確かだ。
俺はこの頃には会話も歩行も自力でできるまで回復していたから、目を真ん丸にして、顎が外れそうなくらい大口を開けて立ち尽くす老医師のもとに歩み寄り、その耳もとで囁いた。
……大丈夫だ。
今無理に追いかけずとも、見つけ出してみせる。彼女は俺だけの女神だ。
俺は必ず、再び女神と見えてみせる──。
その後は、幾らもせずに夫人が老医者を伴って部屋に駆け込んできた。
……おいおい、ドクドールじゃないか。
老医師の顔を見た瞬間、内心で頭を抱えた。ドクドールは現役の王宮医師で、たしか先週から休暇を取っていたはずだ。まさか、この男がメイジーの町に滞在していようとは。
ともあれ、ドクドールならばその腕は確かだ。
俺はこの頃には会話も歩行も自力でできるまで回復していたから、目を真ん丸にして、顎が外れそうなくらい大口を開けて立ち尽くす老医師のもとに歩み寄り、その耳もとで囁いた。