さみしい女神さま
「ここではもう暮らせないようです」
女神さまはいいました。

「そうですか。では一緒に住むところを探しましょう」男は言って、女神さまの震える手を握りました。

「はい」女神さまの目から涙がこぼれ落ちました。懐を探ると、きれいなてぬぐいが入っていました。女神さまはそのてぬぐいで、自分の涙を拭いました。
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