さみしい女神さま
女神さまは、人間の女になりました。

女神さまと男は、きれいな場所でも沼でもなく、まあまあの場所で新しい人生を始めることにしました。

男は店を開いて働きました。

女神さまと男は、
女の子をふたりもうけました。

「母さま、父さま、行ってまいります」
女の子たちは言いました。

「行ってらっしゃい」男は言いました。

「待ちなさい」人間の女になった女神さまはそう言って、てぬぐいとちり紙を女の子たちの懐に入れました。

男の苦しみは妻によって癒やされていきましたし、ひとりだった女神さまはさみしくなくなったのでした。


おわり
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