すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
 SNSは、好きな言葉を入力して、探すボタンを押すと、その好きな言葉を使っている人たちの文章が出てくる。

 それが嬉しかった。

 好きな漫画とか、映画とか。マロンと同じ“ ミニチュアダックスフンド ” を検索すると、可愛い写真も沢山出てきて、癒された。

 良いことも沢山だけど、悪口も多かった。芸能人が書いた文章に対して、沢山の人達がいじめみたいに攻撃したりもしていた。

 それを見て私は少し怖くなった。

 そういえば、うちの学校については何か書いてあるのかな? こないだ『桜岡中学校 幽霊』を調べては見たけれども。

『桜岡中学校』

 予想していた以上に出てきた。

 ずっとスクロールして見ていくと、私はある言葉を見つけて、ドキッとして手を止めた。

『桜岡中学校の2年、綾野、消えて欲しい』

 えっ? 私の事? スマートフォンを持っていた手が震えた。動けなくなった。心臓の鼓動が早くなる。

 まさか、自分のことがこんな風に書いてあるとは思わなくて、とにかく怖くなった。

 でも、誰が?

 プロフィールの画像を、震えながらクリックした。

 ――あっ、この人。


 うちの中学から幽霊の声が聞こえたって書いて、陸くん推しって自己紹介に載せていた人だった。

 そんなことを書く理由はすぐに予想出来た。

 それは、私が陸くんと仲が良いから。

 自分のことが書かれていてショックを受け、一回閉じた。

 ――はぁ、見なければ良かった。
 心がズキンと痛む。

ってか陸くんと仲良くならなければこんなこと書かれないですんだのに。そもそも桃音ちゃんが幽霊の声の場所に行きたいなんて言わずにマロンと出会わなければこんなことには……。

 今まで考えたことのない悪い考えが一気に頭の中をぐるぐるしだして、それから逃れるために全部周りのせいにしちゃって――。

 闇に落ちちゃいそうな気持ちになっちゃった。

 何も知らずに、マロンは変わらずに甘えてくる。

 


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