すべての世界で、キミのことが好き❤~告白相手を間違えた理由
 その日の夜、私は何となく、自分の悪口を書いた人のアカウントを覗いてみた。

 私の悪口が書いてある文章。
 その文章のコメント欄に何か書いてある。

 誰か書き込みしたのかな?

 なんて書いてあるのか?
 
 更に誰かが悪口に便乗していたりしたら嫌だなぁって、怖かったけれど気になったから覗いてみた。

 ――えっ?

 名前は『エム』

 プロフィールの画像はうっすらと雪の積もった丘の上に一本の木があり、夜空に星が沢山浮かんでいる写真。

 コメントには、こんなことが書いてあった。

『消えるべき人間なんていないから。彼女のことを何も知らないくせに。必要な人だから。この投稿こそ消すべき』

 悪口が書かれてから、私はこの世界から消えてしまえばいいのかな。なんて悪い方向に考えてしまったりもした。

 誰か分からない人に傷つけられて
 誰か分からない人に救われた。

 SNSって不思議な世界――。

 私はそのコメントにこっそり、イイネをつけた。




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