公爵の娘と墓守りの青年
見つめられているリフィーアは上目遣いで叔父を見上げる。
姪を見つめているマティウスは小さく息を洩らした。
「リフィーア……これから言うことは誰にも話しては駄目だよ。いいね?」
「えっ、あ、はい。分かりました。あの、サイラードお兄様にもですか?」
「サイラードには前に話したよ。だから、大丈夫だよ。ただ、他の人には駄目だ。分かったね?」
真剣な面持ちでマティウスは念を押した。
真剣な表情の叔父を見て、リフィーアも神妙な顔で頷いた。
「わ、分かりました」
リフィーアが頷いたことを確認し、マティウスは話を始めた。
「――リフィーア、『伝説の守護騎士と白い悪魔』の話は知っているかい?」
「えっ、あ、はい。もちろん知ってます。有名なお話ですし、子供の寝物語ですよ?」
そして、寝物語として聞いた男の子は伝説の守護騎士に憧れ、女の子は彼が守る女神を羨む話だ。
リフィーアの言葉にマティウスは頷く。
「そうだね。だが、その話が嘘で、本当の話が別にあったとしたら、リフィーアは聞きたいかい?」
「それはもちろん聞きたいですけど……本当にあるのですか?」
怪訝な表情でリフィーアは尋ねる。