公爵の娘と墓守りの青年
ネレヴェーユの言葉にカイは目を丸くした。

「えっ、トーイに? 君のお父さんが?」

ネレヴェーユがこくりと頷くのを見て、カイは眉を寄せる。

「……あいつ、よく了承したな」

ぼそりと小さく呟き、カイは腕を組む。

「え? なぁに?」

聞こえなかったのか、ネレヴェーユは聞き返した。

「何でもないよ。とにかく、君がここに来れたことに関して、トーイにお礼を言わないとね」

「そうね。カエティスにまた会いに行くって言ってたから、その時にもう一度言うわ」

大きく頷いて、ネレヴェーユは微笑んだ。
そして、ふと疑問に思ったことを尋ねてみた。

「ねぇ、カエティス。トーイの生まれ変わりの人にはもう会ったの?」

「えっ?」

少し上擦った声でカイは目を瞬かせ、首を傾げたままのネレヴェーユをじっと見る。

「えーっと、うん、まぁ、何年か前に、ね……」

歯切れの悪い言い方でカイは小さく頭を上下させる。

「どんな人だった? やっぱりトーイっぽい人だったの?」

興味津々にネレヴェーユは身を乗り出した。
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