暗殺者と暗殺者の危険なラブトラップ
おなじくらいの時刻、場所をうつして路地裏のバーにて。

「ある女を殺ってほしい」
その通告がきたのは、つい数日前のこと。
「女の名前は、百田みかこ(ももた みかこ)。
一見ドジそうな見た目だが、暗殺事務所に所属するれっきとした暗殺者だ。
なんでも、20代後半~五十代の男をターゲットに、なんらかの手段でたらしこんで、死に至らしめるらしい。
どんな手を使ってもいいからその女を始末しろ」
ひさびさのそっちの仕事に、俺も血がたぎった。
しかしあまりにも情報が少なすぎる。
毒殺が得意なのか、銃の使い手なのか・・・
書いてないということは、わかってないということなんだろう。

「女はじき自分から会いにくるだろう。お前の役回りは、女たらしのくずバーテンダーだ。しくじるなよ」
くずバーテンダーか・・・
百田みかこがどういう女なのか、気になるところだ。
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