BeAST




「また暇な時、構ってやるから退けろ」



グンッ


首に腕を当てられる。

その反動でカゴを手放す。


やべえ、教材無事かな。


「お前、ホモなのか」


すごぉい想像力。


「質問ばっかりだな。そんなに興味ある?俺のこと」


「ああ、皇が興味あるもんは全部潰す」


そっちね。


「ハルを盗られた逆恨みかぁ」


グッ


「……っ、は」


俺の挑発に腕の力を強める。

息、しづらい。



「なんでてめえが、ハルのこと知ってる」


苦しそうに、震えながら俺を睨む柿谷。


「くる、しいか…柿谷」


俺の挑発に震える呼吸。

どんどん、荒くなっていく。


腕の力もギリギリと強まって、


「おーい、弓木、まだ、……か」


あぁ、良かった。


「お前ら、何やって……」


橘の声で、腕の力が緩まり、俺はズルズルと座り込む。


「は、っぁ、はぁ、ゴホッ」


喋れねえ。


酸素薄い。


「た、ちばなぁ……」


「おい、大丈夫か!しっかりしろ!」


心配した顔する橘。


「はっ、ははっ、だいじょ、ぉぶ。ちょぉっと悪ふざけ、してただけ」



「んなわけないだろ。」



「ガチ。な?慎矢。俺ら、仲良い、もんなぁ」



ニィッと笑えば、すげえ軽蔑の目で俺を見下ろして準備室を出て行った。


「おい!!!」


橘の腕を掴む。


「またなぁ」



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