皇太子殿下は護衛騎士を斯く愛せり
2章 殿下、見くびらないでいただけますか?
「本日付、皇太子殿下の護衛を賜りました、ソフィア・マクドネルです」
皇太子殿下ルイス・スチュアートが前任の護衛者から、護衛交替の報告を聞いたのは1週間前だった。
ルイスは護衛など誰がやっても変わらないさと、さほど気に止めてはいなかった。
だが、ルイスはソフィアの口上を聞くや、目の前のソフィアを目を凝らし、繁々と見つめた。
「!? それもまだ成熟前ではないか」
ルイスの口から思わず出た言葉に、ソフィアは「なんと失礼な」と思い、グッと拳を握りしめた。
「はばかりながら、昨日まで近衛騎士長を勤めておりました」
「そなたが? そなた、歳は? 騎士階級は? 得意魔法術は?」
「はっ! 歳は17、騎士階級は小将にございます。魔法術全般を心構えております」
「なるほど……」
ルイスはつま先から頭の先までゆっくりとソフィアを観察した後、ふふんと納得したような声をあげた。
皇太子殿下ルイス・スチュアートが前任の護衛者から、護衛交替の報告を聞いたのは1週間前だった。
ルイスは護衛など誰がやっても変わらないさと、さほど気に止めてはいなかった。
だが、ルイスはソフィアの口上を聞くや、目の前のソフィアを目を凝らし、繁々と見つめた。
「!? それもまだ成熟前ではないか」
ルイスの口から思わず出た言葉に、ソフィアは「なんと失礼な」と思い、グッと拳を握りしめた。
「はばかりながら、昨日まで近衛騎士長を勤めておりました」
「そなたが? そなた、歳は? 騎士階級は? 得意魔法術は?」
「はっ! 歳は17、騎士階級は小将にございます。魔法術全般を心構えております」
「なるほど……」
ルイスはつま先から頭の先までゆっくりとソフィアを観察した後、ふふんと納得したような声をあげた。