私はあと何回、彼に恋をするのだろう 〜仕事とストレスと、そして恋と〜
前回の診察から2週間が経ち、私は彼と一緒に病院へ向かった。
『坂本さん、3番診察室へお入りください』
アナウンスが入り、彼と待合の椅子から立ち上がる。
「行こう、紗絵」
「うん」
約束通り、診察室にも入ってもらった。
「こんにちは。あら? 坂本さんになってる! ご結婚されたのね。こちらご主人?」
「はい。一緒に説明を伺っていいですか?」
「えぇ、もちろん。あなた、どこかで・・」
「主人は看護師で、こちらでも度々勤務しているようで」
「そうよね、大学病院から来てる看護師さんよね。どうりで見たことがあると思った」
「妻を、よろしくお願いします」
「はい。じゃあ・・今日はご主人含め、いろいろ決めていきましょう」
私は全摘出ではなく、筋腫だけの摘出を選んだ。
もちろん再発は心配だけれど、妊娠の可能性を残しておきたかったからだ。
これも、彼と話して決めたこと。
もしも会えるなら、私たちの子供に会いたかったから。
「そう。それならその方針で進めましょうね。
あと、これは入院と手術に関する書類。ご主人は見慣れてるものだと思うけど」
「はい、そうですね。内容分かってます」
「うん。そしたら・・手術直前の面会と、術後のICU入室はご家族のみになりますけど、ご主人だけかな?」
「はい。面会は私だけになると思います。術後の説明も、私が伺います」
「分かりました。坂本さん、このご主人なら何もかも安心ね」
「はい・・頼りにしてるんです。とっても」
今日は、穏やかな気持ちで診察室を出ることができた。
前回は呆然としていて、身体を引きずるように出てきたのを思い出す。
彼に一緒に来てもらえて、本当に良かった。
「蓮斗、ありがとう。
手術の説明聞いてると、やっぱり不安になるけど・・それでも蓮斗と一緒だったから良かった」
「紗絵、何も我慢しなくていいんだよ。
ずっとそばにいるし、不安も怖さも、痛いのだって当然のことなんだから、いつでも言って」
「うん・・そうする」
「紗絵、まだ時間大丈夫? お参りに行って、お守り買おうか」
「あ、行きたい」
「じゃ、クルマ取ってくるから、少し待ってて」
駐車場に向かう彼の後ろ姿を眺めながら、私の気持ちまで受け止めてくれることに感謝しかなかった。
『坂本さん、3番診察室へお入りください』
アナウンスが入り、彼と待合の椅子から立ち上がる。
「行こう、紗絵」
「うん」
約束通り、診察室にも入ってもらった。
「こんにちは。あら? 坂本さんになってる! ご結婚されたのね。こちらご主人?」
「はい。一緒に説明を伺っていいですか?」
「えぇ、もちろん。あなた、どこかで・・」
「主人は看護師で、こちらでも度々勤務しているようで」
「そうよね、大学病院から来てる看護師さんよね。どうりで見たことがあると思った」
「妻を、よろしくお願いします」
「はい。じゃあ・・今日はご主人含め、いろいろ決めていきましょう」
私は全摘出ではなく、筋腫だけの摘出を選んだ。
もちろん再発は心配だけれど、妊娠の可能性を残しておきたかったからだ。
これも、彼と話して決めたこと。
もしも会えるなら、私たちの子供に会いたかったから。
「そう。それならその方針で進めましょうね。
あと、これは入院と手術に関する書類。ご主人は見慣れてるものだと思うけど」
「はい、そうですね。内容分かってます」
「うん。そしたら・・手術直前の面会と、術後のICU入室はご家族のみになりますけど、ご主人だけかな?」
「はい。面会は私だけになると思います。術後の説明も、私が伺います」
「分かりました。坂本さん、このご主人なら何もかも安心ね」
「はい・・頼りにしてるんです。とっても」
今日は、穏やかな気持ちで診察室を出ることができた。
前回は呆然としていて、身体を引きずるように出てきたのを思い出す。
彼に一緒に来てもらえて、本当に良かった。
「蓮斗、ありがとう。
手術の説明聞いてると、やっぱり不安になるけど・・それでも蓮斗と一緒だったから良かった」
「紗絵、何も我慢しなくていいんだよ。
ずっとそばにいるし、不安も怖さも、痛いのだって当然のことなんだから、いつでも言って」
「うん・・そうする」
「紗絵、まだ時間大丈夫? お参りに行って、お守り買おうか」
「あ、行きたい」
「じゃ、クルマ取ってくるから、少し待ってて」
駐車場に向かう彼の後ろ姿を眺めながら、私の気持ちまで受け止めてくれることに感謝しかなかった。