7日後の約束は〇〇…秘密を抱えた2人の奇跡の恋物語…

(兄貴へ。 ずっと、僕を見守ってくれて有難う。僕がどこにいても、兄貴が探し出して追いかけてくれていた事。本当は嬉しかった。見つかったら逃げてと繰り返していたけど、本当はどこまで追いかけて来られるのかな? って追いかけっこがしたかっただけなんだって、自分でも気づいたよ。僕が父さんの後を継ぐことを決めたのは、ずっと迷惑ばかりかけていたから償いのつもりだった。…でも、もうそれもできそうにもないんだ。…気づけば、僕の病気は思った以上に悪化していた。きっと、来年緒桜は見ることができない。何も後悔はしていないけど。心残りなのは、凜さんの事だけ。僕は生れてはじめて心から愛する人の巡り会えた。その人が凜さんだった。でもね、僕は凜さんの向こう側にずっと兄貴を感じていたんだよ。凜さん自身も気づいていないと言うか、何か一部だけ忘れているんじゃないかな? って感じで。でも、兄貴が僕の家に来た時。凜さんを見た時から、やっぱりずっと前から知っているんだって確信したから安心した。…こんなお願いって筋違いだと思うけど。僕がいなくなったら、兄貴が凜さんの事を護ってあげて欲しい。凜さんは家族のことでずっと傷ついて来たから、この先は誰かに傍にいてもらい護ってもらわないと、また暴走してしまうから…。凜さんは、とても純粋で優しいから僕がいなくなってしまうと自分を責めてしまうと思う。でもね、僕はすごく幸せだった。凜さんと過ごした時間が少なかったけど、愛し合えた事がすごく幸せだった。…死ぬ事だけを考えて、恋する事も結婚する事も諦めていたけど。凜さんに出会った瞬間に、諦めていた事を全て叶えてから死にたいって初めて思ったから。兄貴が凜さんを好きになる気持ちもすごく分かる。…僕がどんな形で死んでも、それは僕が選んだことであって、誰のせいでもないから。…兄貴、僕の兄貴でいてくれて本当にありがとう。…兄貴が元気になってほんとに嬉しい…。僕はずっと見守っているから。これからは、今生きている人達が幸せである事を心か祈っているよ…)
< 147 / 158 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop