美しすぎる魔王様に助けられて異世界で偽装結婚? でも美容師としても働きますよ。

順番を待っていたように話し始めたのは、この中で一番若い少年のような男だ。

「僕は魔族騎士のティムズ・レイナイツです。よろしくね…君は人間の世界から来たのでしょ?面白いな…いろいろ教えてよ。」

ティムズ・レイナイツは美少年というイメージだ。
人間の世界なら確実にトップアイドルになるような可愛い顔をしている。
それに着ている服も御伽話に出て来る王子様のようだ。
グレーのマントもカッコよく着こなしている。
クルリとしたグリーンの瞳をしており、髪はくせ毛なのかふわふわと柔らかい感じだ。
シルバーのふわふわした髪は、肩のあたりでバッサリと切っている感じだった。

そして最後まで何も話をしなかった男が、仕方なく嫌そうに話し始めたのだ。

「俺はべつにお前を見たかったわけでは無いぞ…皆が行くというから仕方なく着いてきたのだ。吸血鬼のエディー・パンドラだ。」

まさに吸血鬼という感じの黒い服を着ている。
袖口やマントの裏は赤色のようだ。
青白く病弱なイメージだが、赤い瞳が印象的だ。
他の3人に負けないくらいの美形でもある。
濃いブラウンの髪は艶が良く綺麗な直毛だ。
後ろに一つに結わき、黒いリボンで結んでいる。

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