美しすぎる魔王様に助けられて異世界で偽装結婚? でも美容師としても働きますよ。

ティムが店のドアを開けてお客様をご案内した。。
一番前に並んでくれたのは、歳は20代前半に見える若い女性だった。

「いらっしゃいませ。どのようなヘアスタイルにしましょうか?」

すると、女性は嬉しそうに話し始めたのだ。

「先日、あなたが道端で髪を切っているところを見たのです。あの時、あなたに切ってもらった女性がとても素敵で、町でも既に評判ですよ。お任せしますので、可愛くしてください。」

何と嬉しい事だろう。
私のカットが町で評判になっていたとは驚きと、これ以上嬉しいことは無い。

髪を切り終わると、ティムがお客様を丁寧にご案内して、お見送りをしてくれる。
その女性は、ティムを見るなり頬を真っ赤にしていた。

「とても、可愛くお似合いですね…また来てくださいね。」

「…はい!必ず来ます。」

イケメン効果はこんなところにも発揮されていた。
ティムが声を掛けると、女性たちは皆真っ赤になってティムに見惚れているようだった。


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