幼馴染くんの好きな人は私でした。
なにこのひよちゃん……可愛い。
恋してるって顔だ。私の周りの友達も、こんな表情をして恋人やら好きな人のことを話していたっけ。
でも、日比人は…
『ケーキバイキング?そんな約束した?悪い、俺今から出掛ける。また今度行こ』
『課題忘れたって…明日指されるんじゃないの。花は頭の中にもお花が咲いてるんだね』
こんな顔、してないな?…え、勘違い?確かに寝起きは悪いほうだし、毎朝日比人に起こしてもらっているけれど。
好きって、結婚するって言ったよね?
こんな大事な言葉、聞き間違えるはずないもの。
「千紘せんぱ…千紘くん、私が帰るまで、起きてて、ね」
つい最近まで先輩呼びだったから、敬語だったから、名残が抜けきれていなくてたどたどしい呼び方のひよちゃん。
ひよちゃんは出会ってからずっと落ち着いたイメージだったのに、そんなことないって気づいたのは千紘さんが恋人になってから。
恋ってすごいんだ、魔法みたいに人を変える。
…私が日比人にこうなるって、想像できないな。