禁断の味はチョコレートのように
「正直に言えば彼に惹かれています。とてもそれが怖い。
でもこのネックレスをつけていて、豚に真珠とか周囲に思われるのは嫌なんです。
少なくともこのネックレスをしていて堂々としていなければ、彼の側には立てない。
それが、本来あってはならない立場だとしても」
杏は真っ直ぐに前を見ていた。
そんな杏を見て利奈は驚く。
以前は男性不信で、そもそも二股を掛けられた自分に魅力が無かったせいだと自分を責めていた。
だが今の杏は、自分に自信を持っているように見える。
『いい男に認められる、可愛がられるってやっぱり自信になるのよね。
それが例え、世間では許されないものであったとしても』
利奈は川島により所を見つけ、今も関係は続いている。
既に決断していることがあるが、それも川島がいたからこそ。
ただまだ先のある杏には確認をしておきたい。
「ねぇ、杏は橋本さんとどうにかなりたい、なんて事は考えていないよね?
それとも橋本さんがそういう事、ほのめかした?」
何を心配しているのか杏にはわかる。
「彼に好意があるからこそ続けているんですよね、利奈さんも」