嘘つきは恋のはじまり✗ 恋の終わり???
涼の塾まで一緒に歩いた
涼の腕が少し触れるだけで
すごくドキドキした
「傘、ありがと
芭、気をつけてね」
「うん
もともとは涼のだったじゃん
こちらこそ、ありがと」
久しぶりに話した涼は
相変わらず優しくて
「あ…涼、肩濡れてる」
涼の肩が濡れてた
いつも私を濡らさないようにしてくれる
カバンからハンカチを出そうとしたら
「深瀬くん!昨日ありがと
小テスト、バッチリだったよ」
後ろから女の子の声がした
「あー、よかったね」
笑顔を向ける涼に
まだ嫉妬する
この子かな?
涼の新しいカノジョ
「涼、ごめん、拭くのないや…」
出そうとしたハンカチをしまった
「ぜんぜん大丈夫」
涼は肩の雨を手ではらった
涼は
私に優しくしてくれたのに
私はできなかった
胸が痛い
「じゃ、私行くね
勉強、頑張ってね」
「うん、芭もね」
「うん…
バイバイ…深瀬…」
涼が
私の中で
涼じゃなくなった
深瀬
前に戻った
特別でも1番でもない
きっと
そんなふうに戻りたかったわけでもなかった
涼って呼んでた
楽しかった時に戻りたかったんだ
私