聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
浴衣の華やかさに負けないよう、メイクは1時間以上かけて仕上げた。

髪も、普段の1つ結びではなく、ヘアピンを10本使ってお団子に。

家を出る前に何度も確認したけど、急いでいたから崩れてるかもしれない。汗も拭いてたし。



「顔、汚くなってないかな? ドロドロしてない? 頭もボサボサになってない?」

「大丈夫。メイクも髪も、崩れてないよ」

「そう? ……似合ってる?」

「もちろん。綺麗だよ」



安堵したのもつかの間、またもや胸の高鳴りが起こった。


今年に入ってからなんだよな。笑いかけられた時とか、ふいに褒められた時とか。特にここ数ヶ月は、名前を聞いただけでも反応してしまう。


多分、暁子の妄想トークを聞きすぎたせいだな。それ以降、清水くんが夢に出てくるようになったから。

久々にスカートを穿いていった日の前日に見た夢も、階段で手を差し伸べられる内容で、暁子の理想のシチュエーションまんまだったし。


キャンプの振り返りをしつつ、バスに揺られること約20分。駅に到着し、純次くんと合流する。



「やっほー、純次くん」

「あ、照未ちゃん。と……そちらはどなたで?」

「サークルメイトの4341です」

「43……? あぁ、進市か。……え、進市!?」
< 112 / 243 >

この作品をシェア

pagetop