聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
予想通り、素っ頓狂な声を上げた純次くん。芸人さん顔負けのナイスリアクションを見せてくれた。

それから臨時バスに乗り、近隣の公園で下車した私たち。まだ興奮冷めやらない純次くんに着いていき、屋台を回る。



「改めまして、20歳おめでとうございます!」

「ありがとうございます」

「何か欲しい物はございますか? 食べ物でもそれ以外でも、ここに売ってる物ならなんでもいいですよ」

「うう〜ん、そうだなぁ……」



口を一文字に結び、屋台の暖簾をチラリ見る。


奮発してお高いものを、とは決めていたものの、種類が多すぎると逆に悩む。

デザート系は、明日お兄ちゃんにケーキを買ってもらうから除外して。そしたら、ご飯系か飲み物系くらいか。



「……お酒」

「え、ここで!?」

「あったらね! なかったらお肉がいいな。からあげとか焼き鳥とか」



そう答えた直後、右側に『やきとり』と黒い文字で書かれた暖簾を見つけた。しかし、お店の前には行列が。

3人で向かうと通行客の邪魔になるだろうと判断し、購入は純次くんに任せることに。

食べたいメニューを何種類か伝えて、私と清水くんは近くの休憩所へと足を運んだ。
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