聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
「そうなんだ。シャトルランの記録すごそう」

「2人とも100は余裕で超えてた。清水くんは高校時代何通学だった?」

「俺も自転車。片道15分だったから、弟さんからしたら運動したうちには入らなさそうだけど」

「物足りないって言いそう。私も自転車で、それくらいの時間だったよ〜」



出発前と変わらず、屈託のない眩しい笑顔を見せる前田さん。

自分も同じように笑ってみせるけれど、体内では早くも酸欠状態に陥っており、呼吸がやや荒い。

まだ出発して20分も経っていないのに、早くも体力の差を見せつけられた。







トイレ休憩とお茶休憩を挟みつつ、登ること約2時間。ようやく山頂にたどり着いた。



「皆さま、登頂お疲れ様でした。これよりお昼休憩となります。時間は1時間で、帰りの際の集合場所は──」



山頂と書かれたオブジェの前で、部長がメガホンで呼びかけた。

集合場所と時間を確認し、各自解散。

広場は大勢の登山客が行き交っているが、運良く空いているベンチを見つけたため、先に食事を済ませることに。
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