聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
ドアを全開にして中に入るよう促した。急いで家に上がり、リュックを放り出して兄の部屋へ向かう。


お兄ちゃんが帰ってくる前に、着替えだけでも済ませておかないと……!


タンスを開けて、目についた物を片っ端から引っ張り出す。


これは……ダメだ、半袖だ。あぁ、こっちはズボン。うわっ、なんでこんなところにパンツが。しかもヒョウ柄って。勝負パンツ?


あれでもないこれでもない。無我夢中で漁り、ようやく重ね着しやすそうな薄手のパーカーを見つけた。

しかし、床はぐちゃぐちゃになったお洋服でいっぱいに。


……帰ってくる前に片づければいいか。


今一度サイズを確認し、彼が待つ玄関へ戻ろうとした──その時。



「ええっ!? 同じ大学だったの!?」



近所迷惑レベルの声量で驚く声がして、思わず足を止めた。



「はい。学科は違うんですけど、サークルが同じで」

「サークルって、料理? アウトドア?」

「2つともです。僕も、掛け持ちしてまして」

「えええー! どっちもー!?」
< 146 / 243 >

この作品をシェア

pagetop