聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
恐る恐る見上げたら、照れくさそうに笑っていて。気にするなと言わんばかりに、ワシャワシャと強く撫でられる。


初めて聞いた、兄の胸の内。

毎週毎週デレデレニヤニヤと可愛がっている裏で、そんなことを考えていたなんて。



「じゃあ……清水くんのことは、敵対視してない?」

「ああ。動物好きに悪いやつはいねーからな! ただ……」



胸を撫で下ろしたのもつかの間。声のトーンが下がり、頭の上で動いていた手が止まる。



「俺の勝負パンツを粗末に扱ったことは、見過ごせないな」

「え」



慈しむような優しい眼差しから、獣のような鋭い眼差しに。



「まだ1回も穿いてないピカピカの新品なのに、なぜかシワが寄ってたんだよ」 

「へ、へぇ。それは不思議だね」

「あとなぜか床に落ちてたんだよな。俺、買ったばかりの服は1番上の引き出しに全部まとめて入れてるんだけど……どうしてだと思う?」

「うーん……穿いてもらう前に、どんなおうちか探検してみたかったんじゃないかな?」



あはっと笑った瞬間、目の奥がギラリと光った。

危険を感じて後退りするも、「んなわけねーだろ!」」と一喝され……久々にくどいお説教を食らったのだった。
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