聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
笑顔で答えると、会場のあちこちから「都会デビューおめでとう!」とお祝いの言葉が飛んできた。


小学校から高校までバスケをしていた私。大学でも引き続き運動系の部活に入ろうと思っていた。

だが、『遊ぶ時間も欲しいなら自由が利くほうがいい』と兄から助言をもらい、サークルに入ることを選んだ。


現在参加しているのは、アウトドアサークルの新入生歓迎会。他にも、来月の頭に料理研究サークルの歓迎会に行く予定がある。



「それでは景品の贈呈に移ります。こちらのくじをお引きください」

「はいっ」



くじ引きボックスに手を突っ込み、1枚引いた。

番号は29。くじを渡すと、先輩は意味深そうに頷いて、景品の山を漁り始めた。


なんだか謎めいた顔してたけど、何が当たったんだろう。食べ物? 文房具? それか金一封だったり!?

ドキドキして待っていると、先輩が平べったい黒い箱を持ってきた。



「おめでとうございまーす! 29番、黒毛和牛セットです!」

「えええー! ありがとうございます!」
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