聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
すると、向かい側の席に座る眼鏡姿の男性が手を上げた。

ニューフェイスなら、1年生か、途中加入の人かな? 最初に軽い自己紹介があったけれど、人数が多かったからあまり覚えてないや。



「ビンゴおめでとうございます! 改めて自己紹介をお願いします!」

「国際学部の1年の清水 進市(しみず しんいち)です」

「清水さんですね! 国際学部ということは、やはり英語はお得意なんですか?」

「話しはそこまでできないですけど、成績は良いほうでした。英語もなんですが、世界の文化に興味があって──」



落ち着いた口調で名乗る彼を遠巻きに眺める。


焦げ茶色の髪に、四角いフレームの黒縁眼鏡。

服装はベージュのシャツに黒のチノパン。

入学して1ヶ月弱とは思えないくらい冷静沈着な佇まい。


大人っぽいなぁ。話し方も声色も表情も、緊張している様子が一切見当たらない。

本当に私と同い年? 浪人してるなら年上の可能性もなくはないけど。



「清水さんは、なぜこのサークルの歓迎会に?」

「元々自然が好きで。小さい頃も、よく家族とキャンプしたり旅行に行ったりしていたので」

「いいですね〜。ちなみに、山派ですか? 海派ですか?」

「海派です。泳ぐというよりも浜辺を散策するだけなんですけど。潮の香りが好きなので、冬場でもたまに行ってます」
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