聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
先輩の気持ちはよくわかる。

でもそれなら、もっと可愛げのある子とか、小柄で守ってあげたくなるような子とか。

それこそ料理研究サークルにいる同級生たちのほうがよっぽど適任なのではないだろうか。



「って……純次くん、私のことゴツいって思ってたの?」

「いやいやいや! 例えだよ例え! スラッとしてるし綺麗な顔してるし、ドレスアップした時の姿を見越して声かけたんだよきっと!」



早口で褒め言葉を並べる彼にジト目を向ける。

言い訳がましく褒められても全然嬉しくないよ。



「やっぱ、開催10年だからじゃない? 節目の年なら特別感出したいだろうし」

「学校のため?」

「うん。話題になれば、学校のアピールになるし、コンテストの存続にもつながるじゃん?」



確かに、過去最多の応募者だったと言われたら、興味がなくても目には止まる。知名度も上がれば入学する人も増えるかもしれない。

そう考えれば納得だけど、あくまでも憶測。真の理由は本人に直接聞かないことにはわからない。


まだ締切まで時間があるので、ひとまず保留にした。
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