聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース




翌日。バイトが終わった日曜の夕方。



「こんばんは。お1ついか……おおっ、前田さん」

「清水くん……!」



食料品を購入しに近所のスーパーに寄ったら、お祭りの法被を着た清水くんと遭遇した。



「バイト? お疲れ様です〜」

「ありがとうございます。お1つどうですか?」

「んー、受け取ったら勧誘始まるんでしょう? 怪しいツボとか高い化粧品とか売りつけない?」



ティッシュを受け取ろうとした手を引っ込めると、くははっ! と盛大に吹き出し笑いされた。



「売りつけないよ。化粧水の写真載ってるけど、ただのティッシュだし」

「本当に?」

「本当です。法被着てるのはさっきまでイベントやってたからで。そんな怪しく見える?」

「だって、『都会は悪意に満ちあふれた人がいっぱいいるから、一見感じが良さそうでも安易に物は受け取るな』って、お父さんとお母さんが言ってたもん」

「ご両親、よく都会行き許してくれたね。あながち間違いではないけども」
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