聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
1年前はお店に入るだけでも抵抗を感じていたのに。成長したなぁ私。

大丈夫。「全種類欲しい」と言われても買えるように、今日は諭吉を2枚連れてきたから。


値段を少し気にしつつも、心惹かれたパンをトレーに乗せた。純次くんと一緒にレジに向かい、会計を済ませる。



「改めまして、20歳おめでとうございます」

「ありがとうございます」



お店を出て、手提げ袋を渡した。



「今日はごちそう?」

「うん。お寿司と焼き鳥と、今兄ちゃんにケーキ買いに行ってもらってる。ホールケーキとは別に、1切れサイズのティラミスケーキもおねだりしちゃった♪」



語尾を弾ませる純次くん。


袋の中には、カレーパンと明太ソースがかかったホットドッグ、タンドリーチキンのサンドイッチ。他のお客さんを気にして3つにとどめたらしい。

一方私は、メロンパンと4個入りのミニロールパンを購入。口に合うかどうか、定番商品で様子を見ることにした。



「良かったね。お酒は?」

「もちろん飲むよ。ビールと缶チューハイと梅酒を、コップ1杯ずつ。味見みたいな感じで、お父さんたちのを分けてもらうつもり」
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