聖夜に舞い降りた灼熱のサンタクロース
まずはお試しサイズから始めるらしい。

明日は学校だし、二日酔いで授業を受けるわけにはいかないもんね。


エスカレーターに乗り、地下から1階へ。

すると、インフォメーションカウンターの脇に立てかけられた看板が視界に入った。


主張の太いフォントと、夜空に咲く大輪の花。地下街で見たポスターと同じものだった。



「おー、もうそんな季節かー」

「行ったことある?」

「あるよ。毎年じいちゃんとばあちゃんに連れて行ってもらってた。でもここ数年は全然ないな。楽しいっちゃ楽しいけど、人酔いするんだよなぁ。帰るのも一苦労だし」



当時を回想しているのか、笑顔が引きつっている。

どんなに魅力的なイベントも、体力の消費が上回ると足が遠のいてしまうよね。



「照未ちゃんは行くの?」

「うん。清水くんと一緒に」

「え、進市と?」

「去年キャンプとかぶって行けなかったから。サークルの自習活動的な感じで」

「2人で?」

「ま、まぁ……一応、現時点では」
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