年下男子は恋愛対象になりますか?
「……俺のアパートならいいですか?誰も訪ねて来ませんよ」

「えっ!?」

今、アパートって言ったよね?それって私に来て欲しいってこと?

確かに人が来ない場所とは言ったけど、付き合って日が浅いし、アパートに行くのはさすがに早すぎない!?

何て答えるべきか頭の中で必死に考える。

「すみません、少し意地悪してしまいました。そんな顔しないで下さい。無理矢理連れ込んだりしませんから」

「う、うん……」

私の考えてることが分かったのか、隼人君が苦笑いしながらそう言った。

そんな顔って、私はどんな顔してたんだろう。

それに……意地悪で言ったっていうけれど、目が本気だったような気がしたよ。

「そろそろ戻りましょうか」

微妙に気まずい空気が流れる中、隼人君が話題を変えた。さりげなく私の荷物を持ってくれて、さっき下りてきた階段を並んで上っていく。
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