年下男子は恋愛対象になりますか?
お互い無言だったので、何か話題がないかと探しながら歩く。

アパートのことを意識して、緊張していると思われていたら恥ずかしすぎる。

そんな時、気になっていたことがあったのを思い出した。私にとっては重要なこと。

「ねぇ、隼人君は前の格好の方が好きだったりする?さっきも言ったけど、髪の毛以外なら元に戻せるから」

「どっちも好きですよ。だから、何も気にせず由夏さんの好きな格好して下さい。」

「本当?今の格好変じゃない?」

「似合ってるって言ったじゃないですか。今日の由夏さんとっても可愛いですよ」

そう言って隼人君が微笑む。
実際は3日ぶりだけど、笑った顔を久しぶりに見た気がした。

似合ってるって言ってもらえて嬉しい。

急に手を繋ぎたくなったので、私から手を繋いでみる。

満面の笑みを浮かべて握り返してくれたのでキュンとした。
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