年下男子は恋愛対象になりますか?
「あんまり大丈夫じゃないかも。ちょっと休憩してもいいかな」

「もちろんです」

立ち止まって周りを見渡してみたけど、空いているベンチがない。端で履き替えるとしても混雑してるし迷惑だよね……

空いてそうな場所を頭の中で必死に考える。菜穂ちゃんといる時に隼人君に電話した場所が浮かんだ。外なら座れる場所があるかも。

「中は混んでるから、外に行ってもいい?暑いから空いてると思うんだよね」

「俺は構わないですけど、足平気なんですか?外まで歩けます?」

「少しなら大丈夫」

1番近い出入口から外へ出ると、空いているベンチがあったのでそこに座った。空は真っ暗になっていたけど街灯のおかげで明るい。

座って両足の踵を見てみると、皮がめくれて赤くなっている。自分の足ながら痛々しい。
< 157 / 755 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop