年下男子は恋愛対象になりますか?
階段を上り終わり角を曲がると、少し前までいたゲームセンターの近くに出た。

さっきまでいた階段まで聞こえていたけど、ゲームセンターの音楽や人の話し声で賑わっている。

「どうします?何か食べに行きますか?」

「そうだね」

飲食店は沢山あるので、歩きながらどのお店に入るか決めることにした。夕食時ということもあり、どのお店も行列が出来ている。

「どこも混んでますね。由夏さんは何が食べたいですか?」

確かにお腹も空いているけど、この時の私はそれどころではなかった。少し前から両足の踵が痛くて堪らない。

お店に入れば座れるし、それまでの我慢だと思ってたのに。

「由夏さん?」

「ごめん。靴履き替えて来てもいい?靴ズレしちゃったみたいで」

「え、大丈夫ですか?」
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