年下男子は恋愛対象になりますか?
「雨降ってきたんだ?それなら余計に無理だよね」

「いや、雨が降ってなくてもダメですからね!?それより服どうします?」

「申し訳ないんだけど、隼人君のTシャツ貸してもらえる?あと、ショッピングバッグも持って来て欲しいんだけど……」

「分かりました」

頼んだ物をすぐに持って来てくれたので、再び着替えてからショッピングバッグに荷物をまとめた。

せっかく女子力アップしたのに、結局普段と同じような格好をしている。何だか今日はうまくいかないな……

「隼人君、色々とごめんね?使ったタオルどうしたらいい?」

洗面所から部屋に移動して、ソファーに座ってスマホをいじっていた隼人君に声をかける。

「いや、俺の方こそ何かすみません。タオルは預かりますね」

立ち上がって、私の方まで来てくれた。

さっきまでは急いでいたから平気だったけど、隼人君の顔を見るのが何だか照れくさい。

「あ!タクシー呼ばなきゃ」

「え、もう呼ぶんですか?」
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