年下男子は恋愛対象になりますか?
周りにいたカップル達はいつの間にか帰っていたようで、展望台には僅かな人しか残っていなかった。

「そろそろ帰ろっか」

「はい」

甘い時間はおしまい。

人が少ないとはいえ、腕を組んだまま車まで戻るのは恥ずかしくて無理。

隼人君から離れて私からは手を繋がなかったんだけど、歩き出した時に自然に繋がれた。

なんか、いつも以上にドキドキするんだけど……!

昨日は私からキスしたし、今日は腕を組んでみた。少し前からは考えられない程、積極的になってる気もするのに。

「由夏さん?エレベーター来ましたよ」

「え?あ、ごめん」

いけない、ボーッとしすぎた。

さっきまでいた場所とは違ってエレベーターの中は明るかったので、隼人君の顔が良く見えた。
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