年下男子は恋愛対象になりますか?
「……か、由夏!」

母親の呼ぶ声で目を覚ますと部屋の電気は既に消えていて、窓の外からの日差しで明るくなっていた。

眩しかったのでブランケットで顔を隠す。

「もう、体調悪いならこんな場所で寝ないで布団で寝なさい」

何で私が体調悪いと分かったんだろ。

近くに体温計と冷却シートの箱が置いてあって、おでこに貼って寝ていれば誰だって分かるか。

「ん……、今何時?」

「6時半過ぎ。おかゆか何か食べる?」

体温計を手に取り横になったまま脇に挟む。少しでも下がってたら花火行けるかな。

「食欲ないからいらない。食べ物より飲み物欲しい」

期待も虚しく38度5分と表示されている。測り直しても似たような数字ばかり。

倦怠感があるからまだ熱があるのは分かってたけど、数時間に測った時とほとんど変わりなかったので悲しくなった。

やっぱり今日は行けそうにない。
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