年下男子は恋愛対象になりますか?
何て返信するか悩んでいると、隼人君から電話がかかってきた。

いやいや、既読が付いたことに気が付くの早すぎない?スマホ見てからまだそんなに時間経ってないよね。

『こんばんは。体調どうですか?』

「さっきまで寝てたおかげか今のところ大丈夫。花火見に行ってるんでしょ?電話して平気なの?」

電話してくれるのは嬉しいけど、それで誰かに迷惑かけてるとしたら嫌だよ。

『全然問題ないです。由夏さんのカメラはオフのままでいいので、俺の方ビデオ通話に切り替えてもいいですか?』

「別にいいけど」

『ありがとうございます。少しだけ待ってて下さい』

もしかして、今1人なのかな。
隼人君の顔を見たかったこともあり、了承してスマホ画面を見る。

『ちゃんと映ってますか?』

花火が打ち上がる様子が映し出された。歓声にかき消されることなく聞こえる隼人君の声。
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