年下男子は恋愛対象になりますか?
「いえ、由夏さんの親がいない時にお邪魔することは出来ませんから」

頑なに考えを変えない隼人君。

「そんなこと気にしなくていいのに」

「気にしますよ。由夏さんの親には好印象を持たれたいじゃないですか。まだ挨拶もしてないのに、家にあがるのはちょっと……」

そう思ってくれるのは嬉しいけど、会ってからまだ少ししか経っていないわけで。

さすがに帰るのには早すぎると思って、引き止める別の方法を必死に考える。

「じゃあ、車でどっか行かない?」

「ダメです。今日は家でゆっくり過ごすって約束してるんですよね?」

「そうだけど……」

私が何を言っても、考えを変える気はなさそうだった。

こんなことになるなら、あのままコンビニで話していれば良かったな。って、今更こんなこと考えても遅いんだけどさ。
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