年下男子は恋愛対象になりますか?
「ご、ごめ……!何でもないから」

そう言うのが精一杯だった私は、両手で自分の顔を隠した。

さっき引き止めたことを後悔したけど、だからといって今さら何も変わるわけじゃないし。

とにかく、少しでも早く心を落ち着かせなくちゃ。

「えーと……、体調悪いわけではないんですよね?」

心配してくれてるんだ。本当の理由だけは知られたくないから、早くそれっぽい理由を考えないと。

ダメだ、何も浮かんでこない。どうしたら何も聞かずに帰ってもらえるかな。それは無理かな。

恐る恐る隼人君の方を向くと、想像していたよりも顔が近かったので心臓が激しく波打った。

目が合っちゃったけど、今の私に笑って流せるような余裕は全くない。
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