年下男子は恋愛対象になりますか?
「……何のことですか?」

すぐにさっきまでの表情に戻った。どうやらとぼけるつもりらしい。

「隠さなくたっていいじゃん。バレバレだよー?ま、頑張ってみたら?泣かせたら許さないけど。じゃあね」

軽く手を降って席へと戻る。
カーテンを開けると、由夏がさっきよりも真っ赤な顔をしていた。私がいない間に何かあったのは一目瞭然。さては隼人君に何か言われたな?

「由夏、顔真っ赤じゃん。何?キスでもされた?」

「そ、そんなわけないじゃん!」

でも、確実に何かがあったわけで。
気になるけどこの様子からして教えてくれなそう。残念。

「ふーん?」

「それより何であのタイミングで席外したの!?わざとだよね!?」

「そんなに怒んないでよ。2人きりにさせてあげようと思っただけでしょ」

お似合いな気がするし、付き合うのも時間の問題だろうな。隼人君が良い子そうで良かった。
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