年下男子は恋愛対象になりますか?
「失礼します。お料理をお持ちしました。」

それなりに店員がいるのにも関わらず、私達のテーブルには毎回隼人君が来ていた。

由夏に会いに来てるのはバレバレだけど、当の本人は気付いているか怪しい。まだガチガチに緊張してるからなぁ。

「あの、さっきはごめんね!友達が変なこと言ったみたいで……」

「変なこと?あぁ、大丈夫ですよ。気にしないで下さい」

何事もなかったような笑顔を由夏に向けている。落ち込んでる素振りを全く見せないから感心してしまった。

「トイレ行ってくるねー」

さっきのお詫びというわけではないけど、2人きりにしてあげようと思い席を立つ。

トイレで適当に時間を潰し、少し経ってから通路に出ると、角を曲がったところで隼人君と鉢合わせした。

由夏の前ではないからかポーカーフェイスが一瞬崩れる。私に会いたくなかったとも考えられるか。

「おー、隼人君じゃん。由夏に会うために何度もご苦労様」
< 37 / 755 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop